今月の主題 染色体―検査と社会とのかかわり
総論
染色体検査法―適応と解析精度の進展
池内 達郎
1
Tatsuro IKEUCHI
1
1東京医科歯科大学難治疾患研究所遺伝疾患研究部門
キーワード:
染色体異常
,
染色体分染法
,
高精度分染法
,
FISH法
Keyword:
染色体異常
,
染色体分染法
,
高精度分染法
,
FISH法
pp.123-130
発行日 2001年2月15日
Published Date 2001/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904680
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染色体異常に起因する数多くの疾患が知られ,臨床の場では染色体検査が広範に行われている.大別して,個体レベルでの(先天性の)染色体異常と,細胞レベルでの(後天性の:がん,白血病が好例)染色体異常とがある.近年は,分子遺伝学的手法が染色体解析の分野に適用され,遺伝子DNAの解析と染色体解析との間にあった精度上のギャップは確実に埋まった.その橋渡しの中心的役割を担ったのがFISH (fluorescence in situ hybridization)法を中心とした一連の技法である.
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