増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド
2.不妊症の検査・診断
《女性因子》
クラミジア検査の適応と診断法
竹村 由里
1
1帝京大学医学部附属溝口病院産婦人科
pp.48-51
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208662
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Point
◉不妊症スクリーニング検査としては,クラミジア血清抗体検査を行い,陽性を示した場合にはパートナーとともに治療を行ったのちに卵管疎通性検査に進むことが望ましい.
◉クラミジア感染症では,卵管性不妊症に至ると腹腔鏡手術や生殖補助医療を必要としうることから,将来の不妊症や異所性妊娠を予防するために早期発見,早期治療が重要である.
◉そのためには不妊症例以外でもクラミジア抗原検査を積極的に行うことによって,無症候性クラミジア感染症の発見に努め,パートナーも同時に治療を行うことが大切である.
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