増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系
第2章 生殖補助医療とその手技
胚培養―着床率の高い受精卵を選別して妊娠率を向上させる
PGT-Aによる染色体正常胚の選別―その適応と臨床的意義
原田 枝美
1
,
河野 康志
1
1大分大学医学部産科婦人科
pp.71-76
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210642
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▶PGT-Aの施行は,特に高齢女性(AMA)の患者に高い有効性が示される.ただし,胚移植あたりの臨床成績は有意に改善するが,患者あたりの臨床成績改善には至っていない.
▶モザイク胚を移植する際は,慎重に移植胚の選択を行い,十分な遺伝カウンセリングのもとに施行する.
▶現時点ではPGT-Aが出生児にもたらす負の影響は報告されていないが,長期的な予後については不明であり,今後のデータ集積が待たれる.
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