増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド
2.不妊症の検査・診断
《女性因子》
インスリン抵抗性の検査と評価法
岸 裕司
1
1群馬大学医学部附属病院産科婦人科
pp.44-47
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208661
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Point
◉インスリン抵抗性評価には種々の方法があるが,産婦人科臨床ではHOMA-Rが頻用されている.
◉HOMA-Rはインスリン分泌の保たれている場合に適した検査法であり,空腹時血糖で140mg/dLを超える症例での使用は適当ではない.
◉多囊胞性卵巣症候群はその病態にインスリン抵抗性が関与していると考えられ,検査のなかでその評価が行われ,これを認めた場合には,排卵誘発時にインスリン抵抗性改善薬の投与も考慮される.
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