今月の主題 高血圧の診療—新しい話題
高血圧の病態
インスリン抵抗性
片山 茂裕
1
1埼玉医科大学第4内科
pp.352-354
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907370
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●本態性高血圧症にも,肥満やインスリン非依存型糖尿病(NIDDM)の病態であるインスリン抵抗性が存在する.
●高インスリン血症は,腎臓からナトリウムの再吸収を高め,あるいは交感神経系を刺激することにより,血圧の上昇に働く.
●高インスリン血症を示す者では,肥満や糖・脂質代謝異常を高頻度に合併する.
●治療にあたっては,減量や運動はもちろん,インスリン抵抗性を改善する降圧薬を選択することが重要である.
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