今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く
他臓器転移への対策
1.脳転移
高橋 雅道
1
,
成田 善孝
1
1国立がん研究センター中央病院脳脊髄腫瘍科
pp.1167-1173
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208568
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●婦人科領域がんからの転移性脳腫瘍は,頻度は少ないものの診断・治療技術の進歩に伴い近年増加傾向にあり,その適切な治療原則を理解しておくことが重要である.
●脳転移は基本的に末期の臨床像であり,常に原発巣や全身状態・予後を考慮して治療する必要がある.開頭腫瘍摘出術が患者に利する症例もあるため,転移性脳腫瘍の診断後は治療経験のある脳神経外科医,放射線治療科医と連携して速やかに治療方針を検討することが望ましい.
●近年の放射線治療,特に定位放射線治療の進歩により,新しいエビデンスが今後も国内外から発表されることが予想される.最新の情報に精通する必要がある.
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