疾患の病態と治療 転移
転移性脳腫瘍
小林 達也
1
,
景山 直樹
1
Tatsuya Kobayashi
1
,
Naoki Kageyama
1
1名古屋大学医学部脳神経外科学教室
pp.511-516
発行日 1977年6月10日
Published Date 1977/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205636
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悪性腫瘍の脳転移は,従来ほとんど絶望視されてきた。しかし近年,平均寿命が延び,癌年齢人口が増加したこと,発見率が大となったことなどもあって,その頻度が増加し,全頭蓋内腫瘍の10〜15%を占めるようになった14,16,17)。
また原発巣は,種々の療法により,良好な治療成績が得られても,いったん脳転移を招くとその症状は激しく,早期に生命を脅かすため,何らかの対策が望まれるところである。
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