今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く
症状緩和への対策
4.精神症状
内田 恵
1
,
明智 龍男
2
1名古屋市立大学大学院医学研究科共同教育センター緩和ケア部
2名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学分野
pp.1159-1166
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208567
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●がん患者が不安を感じていることは一般的であるが,経時的に不安が下がらず,日常生活に支障が生じる場合には対処が必要である.
●がん患者における抑うつは見落とされがちであるが,頻度が高い.軽症例では支持的なかかわりのみで改善することも多い.
●せん妄は患者本人のみならず家族や医療者にも苦痛をもたらす.その治療は原因の同定とそれへの対処で,薬物療法の基本は抗精神病薬単剤での治療である.
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