今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント
閉経後妊娠
笠井 靖代
1
,
杉本 充弘
2
1日本赤十字社医療センター産婦人科
2大坪会東都文京病院
pp.976-984
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208534
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●「卵子提供」に関しての指針やその体制の整備がないなかで,日本では2000年頃より50歳以上の女性の分娩が増加しており,2015年現在,年間約50人の女性が出産している.
●閉経後妊娠には,卵子提供による母体リスクと高年齢化による母体リスクが両方存在するが,卵子提供を含めた生殖医療に関する法整備がない.特に卵子提供については,学会の見解もなく,早急な対応が必要である.
●妊娠・出産・育児は連続した営みであり,妊娠を目的とした不妊治療,出産を目的とした周産期医療と分断されることなく,妊娠・出産にかかわる医療は,子どもが成人するまでの育児を見据えて行われる必要がある.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.