今月の臨床 婦人科がん化学療法up to date
絨毛性疾患
1. 絨毛性疾患の化学療法
山本 英子
1
,
井箟 一彦
1
,
吉川 史隆
1
1名古屋大学大学院医学系研究科発育・加齢医学講座(産婦人科学)
pp.751-755
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101776
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はじめに
絨毛性疾患はトロホブラスト(栄養膜細胞)を発生母地とする疾患の総称である.本邦では絨毛性疾患取扱い規約1)に基づいて,①胞状奇胎(全胞状奇胎,部分胞状奇胎,侵入奇胎),②絨毛癌,③Placental site trophoblastic tumor(PSTT),④存続絨毛症の4つに臨床分類されている.胞状奇胎は異常妊娠の1つだが,侵入奇胎,絨毛癌,PSTTおよび存続絨毛症は腫瘍性病変(絨毛性腫瘍)として位置づけられている.
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