特集 高感度ホルモン測定法と臨床応用
プロラクチンのIRMA法による測定と臨床応用
成田 收
1
,
菅沼 信彦
1
,
大沢 政己
1
,
小栗 久典
1
,
水谷 栄彦
1
Osamu Narita
1
1名古屋大学医学部産婦人科教室
pp.931-936
発行日 1989年10月10日
Published Date 1989/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208082
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プロラクチンは下垂体前葉から分泌されるホルモンで,その存在は古くから知られていたが,ヒトにおいて初めて純化精製されたのは1971年のことである1)。
以来このホルモンの研究は急速に進み,Friesen2)やSinha3)らによるラジオイムノアッセイ系の確立,さらに1977年にはShome4)らによるヒトプロラクチンの全アミノ酸配列の決定と続いた。特にプロラクチン測定法の確立により,プロラクチンと乳汁分泌機構,排卵現象などに関する知見が次々に解明された。
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