Japanese
English
研究
プロラクチン測定における測定法間差およびマクロプロラクチンの反応性に関する検討
Examination concerning the difference between metrologies in prolactin measurement and reactiveness of macroprolactin
水艸 忍
1
,
米谷 昌志
1
,
河田 與一
1
Shinobu MIZUKUSA
1
,
Masashi YONETANI
1
,
Yoichi KAWATA
1
1株式会社ファルコバイオシステムズ総合研究所
1General Laboratory, Falco Biosystems Ltd.
キーワード:
プロラクチン
,
マクロプロラクチン
,
エクルーシス・プロラクチンⅢ
,
IgG
Keyword:
プロラクチン
,
マクロプロラクチン
,
エクルーシス・プロラクチンⅢ
,
IgG
pp.1753-1757
発行日 2007年12月15日
Published Date 2007/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101399
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プロラクチン測定用試薬である「エクルーシス・プロラクチンⅡ」(改良前試薬),「エクルーシス・プロラクチンⅢ」(改良試薬),「アーキテクト・プロラクチン」および「ケミルミACS・プロラクチン」の計4種類の測定試薬について比較検討を行ったところ,測定法間で大きく乖離する検体を認めた.乖離した検体はいずれも「エクルーシス・プロラクチンⅢ」に比較して他の3法のすべて,もしくはいずれかが高値を示した.これらの検体はゲル濾過による分画結果より,従来から問題とされているマクロプロラクチンであることが確認された.さらに従来知られているIgG結合型以外の存在形態が疑われるマクロプロラクチンも認められた.この非IgG結合型と思われるマクロプロラクチンはProtein-Gによる吸収試験においてもIgG吸収後の残存率の低下が認められず,IgG以外の蛋白の結合していることが示唆された.マクロプロラクチンに対する反応性は各試薬によって顕著な差が認められたが,改良試薬である「エクルーシス・プロラクチンⅢ」は,IgG結合型,非IgG結合型ともにマクロプロラクチンの反応性が最も低かった.
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