特集 高感度ホルモン測定法と臨床応用
LH,FSHのIRMA法による測定と臨床応用
苛原 稔
1
,
安井 敏之
1
,
漆川 敬治
1
,
植田 敏弘
1
,
兼松 豊和
1
,
東 敬次郎
1
,
青野 敏博
1
Minoru Irahara
1
1徳島大学医学部産科婦人科学教室
pp.921-929
発行日 1989年10月10日
Published Date 1989/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208080
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1967年頃からLH (Iuteinizing hormone) FSH (fol—licle stimulating hormone)のラジナイムノアッセイが開発され,それらの微量定量が可能になってから1,2),各種内分泌疾患や不妊症患者における視床下部—下垂体—性腺系の病態生理の解明が急速に進み,これらの疾患の研究や日常臨床における管理の上で血中LH・FSHの測定は不可欠になっている3,4,5)。
従来,わが国において血中LH,FSHの測定に繁用されて来たのは,二抗体法を利用したラジオイムノアッセイ(RIA)であるが6,7),最近の免疫学的測定法の進歩,特にイムノラジオメトリックアッセイ(Immunora diometric assay,IRMA)の導入8,9,10)とモノクローナル抗体産生技術の確立により,従来のRIAと比較して,測定感度,特異性,簡便性,迅速性に優れた測定法が開発され,わが国においてもIRMA系の測定法が利用可能になってきた。
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