指標
hMGの律動的皮下投与法による排卵誘発—多胎妊娠の可能性の少ない排卵誘発法
中村 幸雄
1
,
山田 春彦
1
,
吉田 圭子
1
,
生方 良延
1
,
南野 智徳
1
Yukio Nakamura
1
1杏林大学医学部産婦人科教室
pp.7-19
発行日 1989年1月10日
Published Date 1989/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207922
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下垂体よりのLHの分泌パターンは,図11)に示すごとく,卵胞期,排卵期,黄体期初期には1〜2時間間隔,黄体期中期,末期では4時間間隔にpulse状に分泌され,排卵期には特に振幅が増大する。一方FSHは,その半減期がLHに比し長いため(LH 21分,FSH 3.9時間3)),律動性は明確でないが,間脳からのLHRHが律動的に分泌されている点からみて,LHと同様律動的に分泌されていると推定される。
従来のhMG-hCG法では,hMGは連日筋注投与し,卵胞の成熟をはかってきたが,上述のデータに従えば,gonadotropinは一定間隔で律動的に投与した方が,より生理的と考えられる。
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