生涯研修セミナー 子宮内膜症
手術療法
岩田 嘉行
1
,
宮本 尚彦
1
,
友松 守彦
1
,
堀越 裕史
1
,
栗林 靖
1
,
斉藤 寿一郎
1
Yoshiyuki Iwata
1
1川崎市立川崎病院産婦人科
pp.79-83
発行日 1988年1月10日
Published Date 1988/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207722
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子宮内膜症の診断には,問診,内診,超音波断層法などが用いられ,更に糖鎖抗原(CA)125やCRP値など異なった次元からの情報を加えることにより,必ずしも腹腔鏡を用いなくてもかなり適確な診断が行われるようになってきた。一方,その治療には,薬物療法,保存および根治手術療法,薬物・手術のコンビネーション療法などがあり,最近では腹腔鏡による治療も注目されている。
それらの治療法の選択には,患者の年齢,症状の程度,妊孕性保存の要否のほか,病巣の部位と進行度の把握が必要とされ,子宮内膜症の診療における腹腔鏡の役割はむしろ増大している。本稿では,対象を外性子宮内膜症(以下内膜症)に限定し,筆者らの行っている手術治療の概要を紹介し,内膜症の診療方法に一考を加えることとする。
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