生涯研修セミナー IUGR
胎児計測,超音波診断
上妻 志郎
1
,
岡井 崇
1
,
水野 正彦
1
Shiro Kozuma
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.444-447
発行日 1988年5月10日
Published Date 1988/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207787
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胎児の発育を評価する方法は従来より数多く報告されているが,必ずしも満足の得られるものではなかった。その原因の一つは,母体計測などの間接的な情報から胎児の発育を評価しようとするため胎児発育以外の情報が混入しやすいことであった。その点,超音波断層法は胎児の直接的な計測を可能とし,胎児発育を評価する手段として極めて優れている。現在ではIUGRの診断には不可欠な検査法であると言えよう。
超音波断層法を用いることにより胎児の種々部分を計測することが可能であるが,実際上は計測部位は数か所に限られるため,胎児のどの部分をどのように計測するかが重要な問題である。
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