特集 超音波診断—最近の進歩
心奇形の診断法
胎児心臓の描写法と診断の実際
施 政庭
1
,
岡井 崇
2
,
水野 正彦
2
Shi Seitei
1
,
Takashi Okai
2
,
Masahiko Mizuno
2
1東京専売病院産婦人科
2東京大学医学部産婦人科教室
pp.535-541
発行日 1989年6月10日
Published Date 1989/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208014
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超音波断層法の進歩は出生前診断を飛躍的に向上させた。その進歩は,特に胎児循環系の領域で著しく,最近では,形態の診断だけではなく,断層法による各部の描写を基礎にMモード法やドプラ法を用いた機能診断にまでその域を拡大している。しかし,それによって断層法による形態異常診断の意義が薄れることはなく,出生前に心奇形を診断することは的確な周産期管理を通して,必ず児の予後の改善につながる。
したがって,妊婦検診の一環として胎児のスクリーニングを行う場合,心奇形の有無は是非チェックしておく必要がある。
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