生涯研修セミナー 子宮内膜症
発症病理
増崎 英明
1
,
山辺 徹
1
Hideaki Masuzaki
1
,
Tooru Yamabe
1
1長崎大学医学部産科婦人科学教室
pp.57-62
発行日 1988年1月10日
Published Date 1988/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207719
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子宮内膜症は子宮筋層内に発生する内性(いわゆる子宮腺筋症)およびそれ以外の部位に生じる外性子宮内膜症に大別されている。このうち内性子宮内膜症については,その発症に関して,子宮内膜が直接子宮筋層へ侵入するというCullenの説でほぼ説明可能である。しかし,外性子宮内膜症に関しては,従来よりさまざまな仮説が提示され,いまだ一元的に説明可能な説はない(表)1〜14)。
本症は歴史の浅い疾患であり,発症病理などの基礎的問題のみならず,診断や治療など臨床的にも今後解明されるべき問題は少なくない。
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