グラフ 目でみる胎盤の診断学・5
常位胎盤早期剥離
中林 正雄
1
,
坂元 正一
1
,
村岡 光恵
2
,
武田 佳彦
2
Masao Nakabayashi
1
,
Mitsue Muraoka
2
1東京女子医科大学母子総合医療センター
2東京女子医科大学産婦人科学教室
pp.336-337
発行日 1986年5月10日
Published Date 1986/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207376
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常位胎盤早期剥離(早剥)は臨床的に軽症から重症のものまであるが,重症例では子宮内胎児死亡やDICを合併することが多く母児ともに重篤な障害をきたす疾患である(母体死亡率約3%,児死亡率30〜90%)。
診断は妊娠中毒症の存在(早剥の30〜60%に妊娠中毒症が合併),突発する下腹部痛(子宮硬直,圧痛など),外出血,ショックなどの臨床症状に加えて,最近では超音波診断およびFHR monitoringにより,早剥の早期診断が可能となってきた。
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