境界領域の再評価とその展開 特集
脳・内分泌腺の手術と産婦人科
絨毛性腫瘍の脳転移の手術療法
堺 常雄
1
,
植村 研一
2
Tsuneo Sakai
1
,
Kenichi Uemura
2
1聖隷三方原病院脳神経外科
2浜松医科大学脳神経外科教室
pp.443-445
発行日 1987年7月10日
Published Date 1987/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207613
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絨毛性腫瘍のうち妊娠性絨毛癌(gestational chorio—carcinoma,以下絨毛癌)の予後は化学療法の進歩などによりこの20年で良くなり以前は100%の死亡率だったのが現在では全体の寛解率が92〜94%までになっている2,6)。しかしながらhigh risk,またはpoor prognosisといわれる患者では寛解率がまだ66%と満足すべき状態ではない3)。これらのpoor prognosis患者で脳転移の占める割合は高いため脳転移の予防とその治療が重要となってくる。
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