症例
19歳若年性子宮頸癌の1例
山中 昭二
1
,
岡野 和洋
1
,
霞沢 篤
1
,
竹内 久清
1
,
大塚 博光
1
,
雨宮 章
1
,
浜田 宏
1
Shoji Yamanaka
1
1聖マリアンナ医科大学産婦人科教室
pp.203-206
発行日 1987年3月10日
Published Date 1987/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207562
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子宮頸癌の死亡率は近年非常に減少してきているが,若年性子宮頸癌の発生率は増加しているといわれる。我々は19歳の女性にstage III bの子宮頸癌を発見し,術前照射を行い広範性子宮全摘術を施行した症例を経験した。患者の初交年齢は15歳で,以後多数の男性との性交があったとのことであり,文献的にみても若年からの性交,さらに多数の男性との性交は若年性子宮頸癌発生の誘因として重要と考えられた。現代の若年女性の性行動の若年化は,今後の若年性子宮頸癌の発生頻度を助長する危険性が推測された。
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