今月の臨床 今日の癌検診
子宮頸癌
2.若年子宮頸癌
岩成 治
1
,
北尾 学
1
Osamu Iwanari
1
,
Manabu Kitao
1
1島根医科大学医学部産科婦人科学教室
pp.634-635
発行日 1991年6月10日
Published Date 1991/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900436
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若年子宮頸癌の定義(39歳,35歳または29歳以下)はまだ定まっていないが,子宮頸癌に対して妊孕性・卵巣機能の保存療法が必要な立場から,39歳以下を若年子宮頸癌とした。しかし老人保健法で検診の補助のある30歳以上と,29歳以下は区別して検討する必要がある。また若年子宮頸癌は妊孕性・卵巣機能の保存療法が必要なことから,現段階では円錐切除で完治(当科では早期若年子宮頸癌に対してCO2laser円錐切除による妊孕性温存療法を施行している)できる早期癌(上皮内癌)で発見する必要がある。以上の考えを元に当科の成績と文献的考察をふまえ,若年子宮頸癌を検診の立場から解説した。
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