症例
若年子宮頸癌の1例
河村 豊
1
,
中村 幸夫
1
,
佐藤 重美
1
Yutaka Kawamura
1
1弘前大学医学部産科婦人科学教室
pp.869-871
発行日 1980年11月10日
Published Date 1980/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206347
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子宮頸癌の好発年齢は40〜50歳で,35歳をこえると急激に増加するが,20歳未満では極めてまれであり,20歳未満老の子宮頸癌は,わが国においては10例1〜9)の報告があるだけである。私たちの教室では,ここに報告する例が初めてである。また日本産科婦人科学会子宮癌委員会が最近公表した成績11)でも,昭和41〜43年のわが国における子宮頸癌12,140例のなかには,20歳以下のものは1例もなかったという。そのかなりまれと思われる20歳未満の子宮頸癌の症例を,ここに報告する。
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