先進医療—日常診療へのアドバイス 特集
不妊と不育への対応
生殖外科の進歩と現在における問題点
河上 征治
1
Seiji Kawakami
1
1藤田学園保健衛生大学医学部産科婦人科学教室
pp.903-906
発行日 1986年12月10日
Published Date 1986/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207501
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与えられたテーマの「生殖外科」は生殖器の機能保存手術とすれば,腟・子宮・卵管・卵巣の先天的,後天的な機能障害の保存手術ということになる。しかし不妊治療の面からそれらの手術の進歩をとり上げる場合,その第一は卵管形成術であることは異論がない。したがって本稿では卵管形成術の進歩と現在における問題点を中心にして,筆者等の若干の治験例と内外の文献を参考にして述べてみたいと思う。なお,卵管不妊において卵管形成術が不可能の重症例とIVF-ETの選択その際の採卵の問題点についても一部ふれてみたい。
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