Japanese
English
診療指針
高血圧症治療における現在の問題点
Problems in the Treatment of Hypertension
武内 重五郎
1
,
石川 兵衞
2
Jugoro Takeuchi
1
,
Hyoe Ishikawa
2
1奈良医大内科
2奈良医大第一内科
1Internal Medicine, Nara Medical College
2The First Department of Internal Medicine, Nara Medical College
pp.604-612
発行日 1958年8月15日
Published Date 1958/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200660
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本態性高血圧症(以下高血圧症と略す)に対する降圧剤療法は現在すでに各薬剤の急性効果の実験的研究の段階を経て,かなり長期の臨床的経験がつまれ,高血圧治療における中心的地位を占めつつある。
しかし一方日常臨床にさいし,実際に高血圧患者にこれら薬剤を使用するとき,いくつかの疑問に絶えず当面するのである。たとえばパネルディスカッションやクリニカルコンファランスのいくつかの記録1)2)をみても,多くの医師によりさまざまの質疑が行われている。ここではこれらの疑問のいくつかをとりあげて,高血圧治療における現在の問題点を論ずることとする。もちろん降圧剤以外にも治療上問題とすべき点は少なくないが,本稿ではふれない。
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