先進医療—日常診療へのアドバイス 特集
リプロダクションと凝固線溶系
性周期に伴う線溶系および凝固系の変動—とくに子宮を中心として
雨宮 章
1
Akira Amemiya
1
1聖マリアンナ医科大学産婦人科学教室
pp.671-674
発行日 1986年9月10日
Published Date 1986/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207450
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月経血が流動性を保ち,凝固しないという観察からはじまった女性の性周期と血液凝固・線溶系との関係についての研究は,近年の血液学の進歩に伴って次々と新しい知見が報告されている。そしてその凝固・線溶系の変動は,単に月経だけの問題ではなく,排卵現象,受精,着床,IUD挿入やPill服用時などのreproductionやcontraceptionなどと深い関連を有することが認識されつつある。これらの分野における論文は膨大な数になっているが,今回はその一端として,性周期に伴う線溶系および凝固系の変動について,子宮を中心として述べ,さらにIUD挿入時の変化などについても触れてみたい。
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