原著 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    月経時における末梢血の凝固線溶系の変動について
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                雨宮 章
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
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                                                小林 宏基
                                            
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                                                大塚 博光
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                        
                                            
                                                Akira Amamiya
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1聖マリアンナ医科大学産婦人科
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.479-483
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1979年6月10日
                  Published Date 1979/6/10
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206061
                
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性成熟期にある女性では,卵巣から分泌される性ステロイドホルモンの変化によって性周期が形成され,それに起因して血液の凝固系および線溶系が微妙に変化し,とくに消退性出血が現われる月経時にその変化は著しいことが推定される。さらに,月経は子宮腔内に出血した血液がPlasminによって溶解されて月経血となって流出してくる1)ことを考えると,子宮腔内に起こった局所線溶が全身の末梢血に対してかなりの影響を与えていることが考えられる。
月経時に起こる血液凝固系および線溶系の変動を把握することは,過多月経などの月経異常への対策,出血性血液疾患の月経時における増悪傾向への対策,そして月経時に行なう手術の際にみられることのある出血量の増加傾向などに対する臨床的対策を考えるうえの重要な根拠となるであろう。

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