今月の臨床 産科と凝固異常
凝固異常理解のための新知見
3.正常妊娠における凝固線溶系の変動
貝原 学
1
1帝京大学医学部附属市原病院産婦人科
pp.276-279
発行日 1998年3月10日
Published Date 1998/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903196
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正常妊娠において母体の凝固・線溶系は大きな変動をきたす.ひと口でいうと凝固亢進と線溶低下であるといわれているが,両者は微妙にバランスがとられ血栓形成が防止されている.本稿ではこの点について述べるとともに,正常妊娠におけるその他の血栓形成防止機序についても触れてみたいと思う.
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