ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 妊娠中毒症
Topics
妊娠中毒症とプロスタノイド
松本 隆史
1
,
杉山 陽一
1
Takafumi Matsumoto
1
,
Yoichi Sugiyama
1
1三重大学医学部産科婦人科学教室
pp.874-877
発行日 1985年11月10日
Published Date 1985/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207281
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妊娠中毒症は"学説の疾患"といわれるほど,その成因や病態について種々論議されいる。しかし今日でもなお不明な点が多い。
最近,妊娠中毒症の基本的病態を,全身性血管攣縮と高血圧発症の面からとらえ,それが母体の諸障害や胎児胎盤系の障害の誘因となるとする報告が重視されている。本稿では,Prosta—glandins (PGs)からながめた中毒症の病態を胎児の発育と血液循環動態を主体とする観点からまとめてみた。
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