ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 子宮筋腫
Topics
術後のマイナートラブル—一過性高プロラクチン血症
川島 吉良
1
,
林 賛育
1
Yoshiro Kawashima
1
,
Rin Saniku
1
1浜松医科大学医学部産婦人科教室
pp.586-587
発行日 1985年7月10日
Published Date 1985/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207215
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子宮筋腫に限らないが,術後に乳房腫脹,乳汁分泌,排卵障害などを経験することがある。手術を契機として発症していることは明らかなので,手術のストレスや麻酔が影響していることは想像に難くない。
これを明かすために二,三の実験を試みた。先ず手術術後の血中のプロラクチン(PRL),向甲状腺物質放出ホルモン(TRH)及び甲状腺刺激ホルモン(TSH)の変動を調べたところ,図1のように,全身麻酔で子宮摘出術を施行した35例の平均値が示された。
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