ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 子宮筋腫
子宮筋腫の手術療法
関場 香
1
Kaoru Sekiba
1
1岡山大学医学部産科婦人科学教室
pp.575-580
発行日 1985年7月10日
Published Date 1985/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207213
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子宮筋腫の手術療法は機能温存,すなわち妊孕力の温存を考慮した筋腫核出術と筋腫を含めて子宮を摘出する単純子宮全摘術があり,それは更に腹式と腟式の2つのルートに分けられる。
以前は盛んに行われた子宮腟上部切断術は頸癌発生母地である子宮頸部を残すことによるデメリットの多いことから,最近では特殊な症例を除いて殆ど行われていない。子宮筋腫の手術療法ということになると,上述した術式すべてについて触れなければならないが,今日,子宮筋腫の手術として最も頻度の高いものは腹式単純子宮全摘術であるといえる。そこで今回はこの術式に限って,術式に対する私の考え方と日頃私が注意している点について述べてみたい。
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