講座 実地医家のためのホルモン講座
LH,FSH
三宅 侃
1
,
田坂 慶一
1
,
大塚 志郎
1
,
吉本 泰弘
1
,
川村 泰弘
1
,
青野 敏博
1
,
谷澤 修
1
Akira Miyake
1
1大阪大学医学部産婦人科学教室
pp.42-46
発行日 1985年1月10日
Published Date 1985/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207114
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男女の性機能はそれぞれの性腺から分泌される性ステロイドホルモンの状態によって支配される。性腺でのステロイドホルモン分泌能は脳下垂体前葉から分泌される性腺刺激ホルモンである卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)によって,さらに性腺刺激ホルモンの分泌は上位中枢である視床下部で産生される性腺刺激ホルモン放出ホルモン(LH-RH)により調節を受けている。またこれら3つの内分泌腺から分泌する3種のホルモン(性ステロイドホルモン,性腺刺激ホルモン,LH-RH)はお互いに制御し合っていることもよく知られている。本稿では,これらのホルモンのうち下垂体前葉から分泌される性腺刺激ホルモン(LH,FSH)の分泌機構,測定法や正常値について述べ,さらに異常値とその病態生理についても概説する.
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