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LH,FSH,PRLの新国際標準品
青野 敏博
1
1徳島大学医学部産婦人科
pp.175
発行日 1991年2月1日
Published Date 1991/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900532
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血中の黄体化ホルモン(luteinizing hormone;LH)と卵胞刺激ホルモン(follicle-stimulating hormone;FSH)の測定は排卵障害の診断上,不可欠である.LHとFSHのRIAの標準品としては長らく閉経後婦人尿性ゴナドトロピン(2nd IRP-HMG)が用いられてきた.しかし血中のホルモンと尿中のそれは蛋白化学上も一部異なっており,血中ホルモンを測定する際には下垂体性のゴナドトロピンを標準品として用いることが望ましく,事実,諸外国の測定キットはWHOの提供している下垂体性標準品に切り替えがほぼ完了していた.
わが国のLHおよびFSHの測定キットにつき大きなシェアを持っている第一ラジオアイソトープ研究所では,ラジオイムノアッセイ(RIA)法からイムノラジオメトリック(IRMA)法に替えるのを機会にLHの標準品を1st IRP-LH(68/40)に,FSHの標準品を2ndIRP-HPG(78/549)へといずれもWHOの下垂体性標準品に切り替えた.新キットは1988年7月に発売し,しばらくの移行期間を経て,1989年1月からは新しいキットのみを供給している.
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