臨床メモ
硫酸マグネシウムによる切迫早産の治療
貝原 学
1
1東大分院産婦人科
pp.752
発行日 1984年10月10日
Published Date 1984/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207062
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硫酸マグネシウムは,横紋筋の収縮を抑制する作用を有するので,子癇発作に対する治療剤として広く用いられている薬剤である。一方,本剤は子宮の収縮を抑制する作用も有することが知られており,切迫流早産の治療にも有効であるという報告がなされている。
硫酸マグネシウムが早産の防止に有効であると最初に報告したのはSteer and Petrie1)である。彼等は31例の切迫早産患者に本剤を投与したところ,24例(77%)に有効であったことを観察しており,アルコールを用いて治療したコントロール群に比較して,早産を防止できた例がより多かったと報告している。
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