症例
片側腟閉鎖を伴う交通性重複子宮の1例
津久井 伸一
1
,
藤井 悳
1
Shinichi Tsukui
1
,
Isao Fujii
1
1大阪赤十字病院産婦人科
pp.123-125
発行日 1982年2月10日
Published Date 1982/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206567
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重複子宮は,子宮奇形のうちでもそれほどまれなものではないが,両側子宮腔間に交通のある交通性重複子宮は,1933年にCarrington and Blurlingtonにより初めて報告されて以来,まれな症候群である。この中でも,片側腟閉鎖を伴う交通性重複子宮はきわめてまれで,現在まで世界で数十例の報告しか見当らない。われわれは最近,片側腟閉鎖を伴う交通性重複子宮と思われる症例を経験したので,経過を報告する。
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