薬の臨床
機能性不妊の妊娠例における治療法の検討
秋本 晄久
1
,
関場 香
1
,
八代 義弘
1
,
鎌田 常子
1
,
西脇 新吾
1
,
山崎 史行
1
Teruhisa Akimoto
1
1岡山大学医学部産婦人科教室
pp.127-130
発行日 1982年2月10日
Published Date 1982/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206568
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不妊外来における系統的不妊検査において,不妊原因の明らかでない,いわゆる機能性不妊症は,患者への説得力のある説明および治療に関して苦慮する。しかも,機能性不妊症は,全不妊患者中の10〜20%を占め,その妊娠率も一般には,20〜30%と芳しくない。このことは,いまだ明らかでない種々の不妊因子が含まれていることが考えられ,新たな不妊因子に対する検討と検査法およびより有効なる治療法が望まれる。
今回われわれは,より有効なる治療方法を検討すべく,機能性不妊患者の妊娠例について,考察を加えたので報告する。
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