特集 産婦人科医に必要な臨床病理の知識その2
子宮体部の臨床病理
蜂屋 祥一
1
Shoichi Hachiya
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科教室
pp.797-802
発行日 1966年10月10日
Published Date 1966/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203571
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はじめに
子宮体部はいうまでもなく外膜(漿膜),筋層,内膜(粘膜)の3組織構成からなつており,これらの病理組織的検体採取は,掻爬診または開腹による切除・剔出の方法にわけられる。しかし,筋層ならびに漿膜の病変は開腹によつてはじめて追求されるという特殊な事情から,一般臨床医にとつては掻爬診による子宮粘膜(内膜)の病理が大きな比重を有しているといつても過言ではない。このような観点から本稿では主として子宮内膜の臨床病理の問題点について述べてゆきたいと思う。
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