Modern Therapy 産婦人科と東洋医学・Ⅱ
子宮筋腫の漢方療法
岡田 研吉
1
,
林田 和郎
1
,
片出 進
1
,
林 鴻程
1
,
椎名 一雄
1
,
平川 舜
2
Kenkichi Okada
1
,
Shun Hirakawa
2
1藤枝市立病院産婦人科
2東邦大学医学部産婦人科学教室
pp.335-341
発行日 1981年5月10日
Published Date 1981/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206428
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近年MEの発達や子宮癌検診の実施により,子宮筋腫と診断される症例は増加しているが,良性疾患であるため,観血療法への明確な指針が必ずしも得られていない。また,筋腫を合併する不妊症,心身症,より重症な疾患の併発,手術を拒否する患者などでは複雑な問題が生じ,保存療法が期待される場合があるが,どの程度の臨床症状を目標に,いかなる手段で加療するか迷うことが多い。そこで子宮筋腫保存療法に漢方薬が有効であるとの現代中国医学の教科書的記載1)に基づき,筋腫症例のどのような病態に対して効果があるか否かを検討した。
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