トピックス
癌治療とVitamin C
広井 正彦
1
1山形大学医学部産科婦人科
pp.943
発行日 1980年12月10日
Published Date 1980/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206362
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今日,悪性腫瘍の治療に手術療法,放射線療法,化学療法などが主として用いられてきており,転移性の進行癌に対しては全身状態の改善を主とした療法が行なわれている現状である。
しかし,Vitamin Cの欠乏が癌細胞の播種や局所への浸潤を促進するといわれ,動物実験でもVitamin Cを投与すると癌細胞を濃縮させることが明らかにされている1)。さらに皮膚癌患者では,癌細胞に近接する細胞の中にVitamin Cが多く含まれていることも知られている2)。
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