Modern Therapy 映像診断--治療へのアプローチ
核医学—とくに絨毛性疾患におけるRI検査法
西山 章次
1
,
川島 吉永
2
,
望月 眞人
2
,
東條 伸平
2
Shoji Nishiyama
1
,
Yoshinaga Kawashima
2
1神戸大学付属病院中央放射線部
2神戸大学医学部産科婦人科学教室
pp.827-832
発行日 1980年11月10日
Published Date 1980/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206338
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ラジオアイソトープ(RI)を用いた核医学診断法ならびに検査法は,安全かつ簡便なために現在広く利用され,癌・悪性腫瘍のマススクリーニング法としてその威力を発揮している。つまり生体内検査法では,従来から行なわれていたシンチグラムによる腫瘍の形態学的観察に加えて,最近では動態面からのアプローチとして,腫瘍とその周囲の血流状態をRI動態曲線の分析から推察し,腫瘍の質的診断に役立たせることも可能となりつつある。
また生体外検査法ではラジオイムノアッセイ法の開発,普及により腫瘍特異性の血清蛋白や酵素あるいはホルモンの測定が可能となり,臨床生化学検査法の面からのアプローチにも大きな期待がよせられている。
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