Modern Therapy 映像診断--治療へのアプローチ
産婦人科におけるPAGの応用
鳥居 裕一
1
,
竹内 正七
1
,
半藤 保
1
Yuichi Torii
1
1新潟大学医学部産婦人科学教室
pp.855-858
発行日 1980年11月10日
Published Date 1980/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206343
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Pelvic Angiography (PAG)は1929年Dos Santosら1)による経腰椎大動脈造影によって,子宮外妊娠の診断に有力であるとの報告に始まる。その後,1948年Hertnett2)の前置胎盤への診断応用,さらに1941年Farinasら3,4)の,経股動脈造影による子宮筋腫と卵巣嚢腫の鑑別に応用された。1953年Seldinger5)によって逆行性股動脈造影法が開発され,BorellおよびFeruströmら5,7)は同法を妊娠および骨盤内腫瘍診断に応用した。
PAG法には,種々の改良が積み重ねられ,次第に安全に行なわれるようになった。しかしながら種々の合併症や妊娠時には胎児への影響など,いくつかの問題点も持っている。
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