薬の臨床
Latex凝集阻止反応を用いた尿中estriol簡易測定法(Estrotec Slide Test)の検討
山田 隆子
1
,
大槻 芳朗
1
,
杉田 長敏
1
,
藤田 正和
1
,
久 靖男
1
,
山地 健二
1
,
谷沢 修
1
,
倉智 敬一
1
Takako Yamada
1
1大阪大学医学部産科婦人科学教室
pp.575-578
発行日 1979年7月10日
Published Date 1979/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206076
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妊婦尿中estriol (E3)の測定は胎児胎盤機能検査法として,広く臨床に用いられ,その有用性は確立されたものとなっている。しかしながら従来の種々の測定法は時間と手数を要し,実際の妊婦管理にあたり,急変する胎児胎盤機能の変動に迅速に対処するのは困難であり,より簡便な測定法の開発が望まれていた。こうした要求に答えるものとして,反応時間3分という簡易迅速なLatex凝集阻止反応を用いた新しい免疫学的測定法(Estrotec Slide Test)が,今回持田製薬により開発され検討する機会を得たので報告する。
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