資料
SLE Latex Test Kit(Fisher)の検討
星野 美恵子
1
,
萩原 董
1
,
安藤 泰彦
1
1慶應義塾大学医学部附属病院中央臨床検査部
pp.835-838
発行日 1985年7月15日
Published Date 1985/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912625
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はじめに
自己免疫疾患の中でも代表的な全身性エリトマトーデス(SLE)の患者血清中には,多くの自己抗体が検出されており,中でもLE因子はDNP(デオキシリボ核蛋白)と反応する抗体で,LE細胞の形成に重要な役割を演じている.このLE細胞試験は,1948年Hargraves1)らにより発表されて以来,感度は若干低いが特異性は優れているとされ2),今日なおLE因子検出法として用いられている.
一方,血清学的検査法では抗原としてDNPをポリスチレンラテックスに吸着させたLEテストも従来より行われている.しかし,LE細胞試験に比べ操作が簡単で短時間で容易に判定できる反面,鋭敏度が劣るため偽陰性が多いことが欠点とされている.
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