新しいキットの紹介
Latex凝集法による無および低ハプトグロビン血症のスクリーニング法
大谷 英樹
1
,
川尻 由子
2
,
湯田 美江子
2
1北里大臨床病理
2東京SRL
pp.1413-1415
発行日 1976年11月15日
Published Date 1976/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909606
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緒言
α2グロブリンに属する血清ハプトグロビン(Hapto-globin;Hp)は,遺伝によって決定される主な三つの型に区別される.すなわち,1-1型,2-1型および2-2型である.一方,臨床的にHp値は各種病態において特徴ある変動を示すので,疾患の診断ならびに予後の判定に有用である.しかしHpの測定が余り普及していないのは,Hpの正常値が型別に異なるのでHp値を臨床的に正しく評価するためには型別に比較する必要があり,したがって型判定に手間がかかるためと考えられる1).
今回著者らは,Behringwerke社製のLatex凝集反応に基づく方法により,Hpの著減ないし欠如する血清をスクリーニングする簡易法について検討する機会を得たので,その知見について報告する.
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