実地臨床手技のエッセンス 感染症管理へのアドバイス
婦人科感染症—その病像と鑑別
佐竹 実
1
Minoru Satake
1
1札幌医科大学産婦人科学講座
pp.434-438
発行日 1979年6月10日
Published Date 1979/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206051
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婦人科領域の感染症には腟・外性器感染症,尿路感染症,骨盤内感染症,術後感染症などがあるが,性器ヘルペスウィルス感染症,手術室勤務者のB型肝炎に対する問題もあげられる。最近における患者管理の向上,手術手技の改善,抗菌化学療法の発展ならびに手術室の無菌志向技術の導入などにより,婦人科感染症の頻度は減少傾向が認められるものの,感染起炎菌の変貌,耐性菌の増加,重症難治症例や感染防御機構低下症例の増加などがみられ,疾患の病態診断は,重要な問題となっており実地管理上の諸点について述べてみる。
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