実地臨床手技のエッセンス 産婦人科病理組織アトラス
エンドメトリオージス
河合 信秀
1,2
Nobuhide Kawai
1,2
1三井記念病院産婦人科
2東京大学医学部付属産婦人科学
pp.383-386
発行日 1979年5月10日
Published Date 1979/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206041
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子宮腺筋症(図1)
子宮内膜組織,すなわち,正常な腺細胞と間質組織が筋層間に異所性に認められる。このようなばあい,同時に周囲の筋細胞群の増生を伴っていることが多いので,これを子宮腺筋症という。図の中央の腺細胞は分泌期像を示しているが,たけが普通よりも低い。内腔に剥脱した腺細胞,分泌物がみられる。右下の腺細胞は内腔より圧迫されてほとんど扁平になっている。内膜症は一般にはホルモンに反応するが,その程度は同一例のなかでもいろいろで,ほとんど反応しないのも混在する。
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