特集 手術とFunctional Anatomy
Ⅶ.小骨盤内手術と臓器機能の温存
エンドメトリオージスの手術療法
杉本 修
1
Osamu Sugimoto
1
1大阪医科大学産科婦人科学教室
pp.902-905
発行日 1978年11月10日
Published Date 1978/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205949
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エンドメトリオージスはエストロゲン依存性疾患であり,生殖年齢においては進行性に経過する。したがって,その根治療法はエストロゲン分泌源を絶つこと,すなわち両側卵巣を摘除することである。だが本症には不妊の頻度が非常に高いので,生殖能の獲得を兼ねた温存療法を行なわねばならないことが多い。
エンドメトリオージスの温存療法としては偽妊娠療法および偽閉経療法がポピュラーであるが,進行例に必発の癒着や瘢痕形成には手術療法が必要である。
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