特集 ME--最近の話題
話題のEMIスキャンナー
喜多村 孝一
1
,
神保 実
1
,
小林 直紀
2
Koichi Kitamura
1
,
Minoru Jimbo
1
,
Naoki Kobayashi
2
1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
2東京女子医科大学神経放射線科
pp.659-664
発行日 1976年8月10日
Published Date 1976/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205462
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EMIスキャンナーは,英国のEMI社の研究室でHounsfieldによって開発されたもので,コンピュータを組み込んだ新しい頭部X線断層検査装置であり,1973年に第一号機が出された。本機器は,一般名でcomputerized transaxial tomo—graphy (以下CTTと略す)と呼ばれるものであるが,その革命的に優秀な診断能力のため,現在,燎原の火のごとく,世界中に普及しつつある。
また,原理的にはEMIスキャンナーと同じであるが,新しい型の機器が種々開発されつつあり,頭部のみならず,他臓器の診断にも使われるようになった。わずか数年の間に,このように発達普及すること自体が,この機器の診断能力がいかに優れているかを物語っていると思う。
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