特集 産婦人科の治療その限界と展望
日常臨床上よくぶつかる頑症疾患の治療の限界
婦人科
腟欠損
坂元 正一
1
,
神保 利春
1
Shoichi Sakamoto
1
,
Toshiharu Jimbo
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.1107-1110
発行日 1972年12月10日
Published Date 1972/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204731
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腟欠損の治療すなわち,造腟術は,子宮脱に対する手術とならんで,術式の豊富さでは,産婦人科手術のなかの双壁をなしている。
術式の種類が多いということは,それだけ治療がむづかしいことにも通ずるが,形成手術であるだけに,一度失敗すると再手術はさらに困難を極め,初回手術の成功が治療成績の向上につながることはいうまでもない。そのためには,各術式のもつ特徴と限界を充分認識したうえで,症例の検討とあわせて,術式を決めることが大切である。
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