連載 リプロダクション講座・20
胎児の内分泌(4)—間脳・下垂体・副腎系
坂元 正一
1
,
木川 源則
1
,
水野 正彦
1
,
水口 弘司
1
,
佐藤 和雄
1
,
神保 利春
1
,
桑原 慶紀
1
,
森 宏之
1
,
中井 利昭
2
Shoichi Sakamoto
1
,
Toshiaki Nakai
2
1東京大学医学部産科婦人科学教室
2獨協医科大学臨床病理学教室
pp.879-889
発行日 1977年10月10日
Published Date 1977/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205692
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Ⅰ.胎児副腎皮質の特徴(形態と機能)
1.形態的特徴
体重あたり成人のそれの20倍というほど大きく,出生時には体重の0.2%2)(成人は0.01%)を占め,妊娠6週に発生するfetal cortex3〜5)は8週に発生するpermanent (adult) cortexをはるかにしのぎ,妊娠18週には皮質の75%を40週では50%を占めるのも,多彩な皮質の役割を考えると当然であろう。生後fetal cortexは急速に退縮し,2〜3週で副腎重量は1/2になり,4歳に至って成人と同じZonular patternが完成する(図1)。
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